2026年4月21日 更新

「心地よい領域を知っておく」HSPの方が持つ“自分なりの処方箋”

繊細さや敏感さを持ち、生きづらさを感じてしまう【HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)】。4分類の傾向や、HSPの方々から実際にお伺いした“快適に過ごすために行っているひと工夫”などをご紹介します。

Nさん(20代・女性)

【HSPに気が付いたきっかけ】
中学生の頃から周りの目を敏感に感じ取ることが多く、人の負の行動が自分に向けられているのかのように感じていました。心療内科へ行ってみたところ、「HSPの傾向がある」との指摘を受けたのがきっかけです。

【日常生活の中で不快に感じるHSPの特徴】
・他人の目が過度に気になる
・ちょっとした物音にびっくりする
・人の八つ当たりや舌打ちが自分に対してではないかと感じる
・常に不安を感じてしまう自分が嫌になる
・気疲れが続くと頭痛などの症状が現れる

【自分がHSP傾向だとを知れてよかった点】
・パートナーに自分の考えを説明しやすい
・自分自身と向き合うきっかけになった
・「焦らなくていい」と思えるようになった

【自分なりの心の整えかた】
・心が落ち着く写真を見る
・心から楽しめる趣味に没頭する
・外出時は外の音が気にならないように音楽を聴く
・山の空気に触れるようにする
・生き物や水などの自然の音に耳を傾ける

【HSPについて考えていること】
HSPの特徴は、そのほとんどを周囲から「気にしすぎだ」と片付けられてしまいがちです。自分と同じように悩んでいる人が、少しでも生きやすい環境になればいいなと思っています。

Yさん(30代・男性)

【HSPに気が付いたきっかけ】
自分について以前から気になる点が多く、SNSで「HSP」に関する項目を見かけたのでチェックサイトにて自己診断したところ、HSP傾向であるとの結果が出ました。

【日常生活の中で不快に感じるHSPの特徴】
・他人が出す音に不快感を感じる
・怒りの充満した空間にいると過度にストレスを感じる
・他人に対する寛容度が低い

【自分がHSP傾向だとを知れてよかった点】
・会社や組織に苦手意識を持つ理由を知れた
・フリーランスとしての方が働きやすいのではと発見できた

【自分なりの心の整えかた】
・海などの風景を眺めて気持ちを落ち着かせる

【模索していること】
自然の前では気楽になれることを知ったものの、普段の生活では心の底から落ち着けるシーンがまだまだ少ない状態です。今現在、リラックス方法を自分なりに探しています。

Sさん(30代・女性)※社交的HSP「HSE」傾向

【HSEに気が付いたきっかけ】
友人から「優しすぎる」「人に甘すぎる」「深く考えすぎだ」と言われることが多く、「自分は精神的に弱いのかもしれない」と悩んでいた時期がありました。気になって自分なりに当てはまるものを調べてみたところ、社交的HSPの「HSE」の特徴と一致しました。

【日常生活の中で不快に感じるHSEの特徴】
・人付き合いは好きなものの気を遣い過ぎる
・人付き合いに疲れて微熱が出やすい
・同僚の気持ちの代弁者になり上司に疎まれる
・鳥の飛び立つ音や車のクラクションなどに過度に驚く
・人からの相談に感情移入して塞ぎこんでしまうときがある
・晴天などの強い光がつらいときがある

【自分がHSE傾向だとを知れてよかった点】
・「自分と似た特性を持つ人が他にもいる」と安心できた
・強い共感力を何かに役立てられないかと考えるようになった

【自分なりの心の整えかた】
・風や雨、季節の匂いなどの自然を感じる
・好きな香りでリラックスする
・「全員に好かれることは不可能」と割り切る
・自分を大切にしてくれる人たちを大切にする
・夜に考えごとをしないよう心掛ける

【HSEで生きづらさを感じている方へ】
以前は、「自分は弱くだめな人間で、もっと辛いことを経験して成長しなければ」と焦っていました。本当は、自分自身を卑下する必要はありません。辛い、したくない、うれしいなどの感情を、とにかく表に出していいと思っています。

変えられない、だからこそあえて逆手に

すでにお気付きかもしれませんが、お話を伺わせていただいた方の【 自分なりの心の整えかた 】には、共通点がありました。

それは、「視覚・聴覚・嗅覚から心地よさに触れること」です。

過敏さを活かして自分を癒す

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忙しい日常の合間を縫って緑の豊かな地へ小旅行に出かけたり、四季の移ろいを視界から感じる工夫をされていたり。生き物や水の音、音楽で耳から呼吸を整えたり、人の手によって作られた香りだけでなく、日々こまやかに変化する気候の香りをくみ取ったり。

HSPは、強い光や些細な音、匂いに敏感であるゆえにストレスを感じてしまう傾向があります。そんなネガティブ要因ともなっている特徴をあえて逆手にとり、敏感さを活かして、心地よさを感じる糧にされていました。

ネガティブな傾向は「~できる」にチェンジ

つい「~してしまう」とネガティブに捉えられがちな短所は、視点を少し変えれば「~できる」に置き換えられます。

・ひとりが好きで刺激が苦手
→「慎重に熟考できる」

・刺激には弱いものの社交的
→「相手の気持ちに沿ってコミュニケーションが取れる」

・ひとりで行動後のミスが多い
→「単独で挑戦する大胆さがある」

・調和が取れないと力を発揮できない
→「チームワークが取れるパワフルさがある」

自分だけの時間をつくる、人との適度な刺激を求めるなど、HSPにはそれぞれの傾向に沿った回復方法があります。まずは自分がどのHSPに当てはまりそうかを調べて、その傾向をよく探ってみるのもひとつです。


必要な情報量をコントロールするなどして“自分の心地よい領域”を知っておけば、HSPのネガティブな傾向はポジティブな材料へ変えられます。
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この記事のライター

梅田ミズキ 梅田ミズキ

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